メールカウンセリングでは実際にカウンセラーと会わずにご自身の気持ちを伝えます。
一方、一般的なカウンセリングでは実際にカウンセラーに会って気持ちを伝えます。
今回は、メールカウンセリングのメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
メリットには気楽さや時間・場所を問わないことがあります。
気楽さ
実際にカウンセラーに会うことを考えると緊張や不安を抱いてしまうかもしれません。
また、できれば実際にカウンセラーに会って話をするのが良いですが、
ちょっとしたことなのでとりあえずメールで話してみたい方がおられるかもしれません。
そんなときにメールカウンセリングを利用すると気楽です。
時間と場所
メールカウンセリングは、忙しい日々をお過ごしの方におすすめです。
例えば次の方におすすめできます。
・小さなお子様がおりカウンセリングに行く時間がない
・近くでカウンセリングを受けられない
・カウンセリングに通うほど困ってはいないけれど臨床心理士に話したい
このようなとき、お好きな時間と場所でメールを書いて送ることができます。
デメリット
メールカウンセリングには残念ながらデメリットもあります。
こちらもきちんと理解していただくことが大切なので、あえてお伝えします。
情報量の不足
一般的なカウンセリングは実際に会うため、
その日の雰囲気や装い、動作、表情など様々な情報からお気持ちが伝わります。
一方、メールカウンセリングではこうした情報が伝わらないために
どうしても理解に時間がかかることがあります。
さらに文字媒体であるために、上手く気持ちが伝わらないことが出てくるかもしれません。
誤解も生じるかもしれません。
少し辛抱強くお気持ちをお伝えいただくことになるかもしれません。
上手く伝わっていないときは、「それは違うんです」と気軽に教えてください。
お返事までの時間
メールカウンセリングでは、メールを送ってもすぐにカウンセラーから返事が来ません。
当機関では、メールをその都度やりとりをするか、曜日を決めてやりとりするかを相談の上、決めておきます。
ある程度決めておくことで、カウンセラーからすぐに返事が来るだろうか、
返事が遅いな、というご心配を減らします。
こうしたことで少し落ち着くことになるかもしれませんが、
普段すぐに返事がないと不安になる方は、週のお返事の回数を多く設定しておくか、
メールカウンセリング以外の形態のカウンセリングの方が適しているかもしれません。
著しく不安定なとき
メールカウンセリングでは実際にお会いすることができない分、
気持ちが著しく不安定な方を十分に支えることができず、
カウンセリングが難しい場合があります。
例えば次の方にはメールカウンセリングが難しいことがあります。
・家事も何もする気になれず寝込んでいる日々が2週間は続いている
・いつも誰かから監視されていると感じる
・気分が落ち着かないときに暴力的になってしまう
・強い希死念慮がある
カウンセリングの代わりにどのような相談窓口があるか一緒に考えることになります。
おわりに
メールカウンセリングのメリットとデメリットをお伝えしました。
他のメリットとして、気持ちを文字にすることで過去の体験を
別の視点から見ていくことにつながるとも言われています。
筆記の効果は別の機会にお伝えします。