メールカウンセリングでは気持ちや考え、状況などを文字にします。
文字にすることが得意な方は問題ないのですが、
文字にすることが苦手な方もいます。
今回は文字にする難しさとコツについて書きました。
文字にする大変さ
気持ちや考え、状況を文字にするとき感じやすい難しさとして次のものがあります。
・適切な言葉を選ぶこと
・構成をしっかり考えること
このようなことから身構えてしまうことがあります。
気持ちに触れること
普段、私たちは日常を生きる上でいつも自分の気持ちを感じているわけではありません。
例えば、大切な人と別れたとき人はとても悲しい気持ちになりますが、
嘆いてばかりいられないからと職場では気丈に振る舞うことがあります。
自分の気持ちから距離を置いて過ごすことで社会生活を営むことがありますね。
(もちろん環境に恵まれていれば、
お休みを多めに取ったり、同僚が話を聞いてくれるかもしれません。)
メールカウンセリングでは、このような距離を置いている気持ちに一緒に触れていく作業が伴います。
そのため文字にしながら、悲しかったり、辛かったり、
怒ったり、楽しかったり、そうした様々な気持ちを感じます。
これは誰にとっても簡単にできることではなく、大変な作業だと言えます。
適切な言葉を選ぶこと
適切な言葉を選ぶのが難しい方もおられます。
ご自身の気持ちや考え、状況をできるだけ適切に伝える言葉を
選ぼうとすることは大切なことだと思います。
一方で、そこに力を入れすぎると文字にする作業が疲れてしまいます。
そうしたときは少し力を抜いて考えすぎずに言葉にすることも大切です。
また、言葉の選び方には、その人の意識していない情報が含まれていることがあります。
無意識的な情報はとても理解に役立つため、考えすぎないことも大切かもしれません。
構成をしっかり考えること
話が矛盾していないか、おかしなことを言っていないか、
何が重要か伝わるか、、、沢山のことが気にかかるかもしれません。
適切な言葉選びと似ていますが、
こちらも気にかけすぎると文字にする作業が難しくなってしまいます。
また言葉選びと同様に、話題の移り変わりにその人の無意識的な情報が含まれていることがあるため、
考えすぎずに感じたことを書き綴ることも一つのやり方です。
おわりに
最初からご自身のことを言葉にすることは難しいことですが、
お話をお聞きしていく中でご一緒に気持ちを言葉にしていくことができます。
このことで、気持ちを整理することにつながります。